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DANCE DRAMA “Breakthrough Journey” 沖縄チームが始動!
総勢100名の壮大な舞台へ、個性を輝かせる情熱の稽古
(前列左から)振付指導者の新城ゆきえさん(ノーマライゼーション ダンスクルー リバティー)、MISAKIさん、ネオさん、RIKUさん、(後列左から)RYONAさん、岸ダリアさん、企画・プロデュースの鈴木京子さん(国際障害者交流センタービッグ・アイ)=那覇市・沖縄県総合福祉センター ゆいホール
先日、沖縄県総合福祉センターゆいホールにて、DANCE DRAMA “Breakthrough Journey”(以下BJ)万博公演に出演する沖縄チームの稽古が行われました。本公演は、国内外11の地域からEXPOホールに集結する総勢100名を超えるダンサーたちが創り上げる、壮大な舞台芸術です。
主催者WEBサイト(https://www.big-i.jp/projects/post/000992.php#jump1)
BJ沖縄チームの稽古は、ノーマライゼーション ダンスクルー リバティー代表の新城ゆきえ先生の熱心な指導のもと、一人ひとりの個性を活かす形で進められています。今回の公演のために集結したのは、普段は別々のダンスチームに所属しているRIKUさん、RYONAさん、ネオさん、MISAKIさん、岸ダリアさんの5名です。メンバーはお互いに密にコミュニケーションを取り、一つの作品を創り上げるために、情熱を燃やしていらっしゃいます。
この舞台作品は、日本の自然や伝統文化をベースとし、国籍や言語、そして障害の有無といった多様な背景を持つ人々が共に創り上げる、心揺さぶる内容となっています。3年振りとなるこの舞台では、以前沖縄チームとして参加し、現在は活躍の舞台を東京に移されている初期メンバーのYuzukaさんが東京チームとして出演されるため万博の舞台で再会・共演できる喜びもあるそうです。
日々の努力が実を結ぶRIKUさんの成長
BJ沖縄チームの一員であるKanade notes(カナデノウツ) 沖縄所属のRIKUさんは、普段日中は就労支援B型事業所に通い、帰宅後にBJの自主練習に励んでいらっしゃいます。ご家族や指導者の方は、周りに遅れをとらないよう日頃から一生懸命練習に取り組むその真摯な姿勢について語られていました。
YouTubeチャンネルで公開されているDANCE DRAMA『Breakthrough Journey』(沖縄編)~Follow The fellow~』は再生回数21万回を超えていますが、その内たぶん1万回はRIKUさんが練習のために見ている、とご本人も話されているそうです。
ダンスは好きだったものの、幼いころは引っ込み思案で人前に出るのが苦手だったというRIKUさん。当時を知る方々にとっては、彼がこのような大きな舞台に上がっていることに、とても大きな喜びを感じていらっしゃるようです。
RIKUさんの「素直で真面目なところ」が長所だと話すお母様は、当初は思い出作りのために参加したBJのオーディションでしたが、「こんな凄い舞台作品だとは知らなかった」と驚きを口にされます。
そして、こうした成長できる環境に深い感謝を示されました。
「どんなに技術があっても人の心に敏感な彼は、心の部分で受け入れているかどうか空気でわかります。周りの反応で障害について意識してしまうことがあるのですが、それが無く、あくまで対個の表現者同士としての作品作りを行う環境がBJの現場にはあります。指導者の方々や仲間達をはじめ、BJの現場全体がこうした環境を自然に作っていることを、多くの人にも知ってもらい、このつながりを広げていってほしい」と熱い想いを語られました。
多様な背景を持つ人々が、互いを尊重し合い、一つの目標に向かって高め合うBJの舞台。沖縄チームの情熱が、万博公演で大きな感動を呼ぶことが期待されます。
メンバー5名それぞれの意気込みをご紹介します。
RIKUさん
「前回よりも、もっと頑張ってプレーしたいです!頑張ります!」
RYONAさん
2~3年ぶりの公演で、久しぶりに再会できるメンバー達と一緒に、とにかく楽しく琉球魂全開で“ブチかまして”盛り上げてきます!」
ネオさん
「今回もこの沖縄メンバー5人で、沖縄色全開で“かまして”万博を沖縄色に染め上げます!」
MISAKIさん
「新メンバーとして参加させていただくのですが、踊りを通して、沖縄らしさを精一杯表現できるよう頑張ります!
岸ダリアさん
「今回、このような公演には初めて参加させていただきますが、沖縄の太陽のようなエネルギー全開で、会場を盛り上げていきたいです。」
万博のステージに、沖縄の情熱と琉球魂を届ける5名のパフォーマンスに、ぜひご期待ください!